しかし、温度差が大きいと、身体への負担が大きくなります。
夏は暑さで食欲が落ちたり、バテぎみになったりしていませんか?食欲がないからといって食事を抜いたり、食べる量を極端に減らすのはNG。体力や抵抗力が回復せず、さらに体調を崩すことにもなってしまいます。
夏のからだを元気にするのは、実はからだを冷やさない食事
暑い時はつい冷たいものばかり食べたくなるもの。でも、それではからだを冷やし、胃腸のはたらきを弱めてしまうんです。できれば野菜たっぷりのスープや味噌汁などを1品、食事の最初に食べるようにしましょう。温かいお茶を飲むだけでもだいぶ違ってきますよ。
しょうがやニラ、ねぎ、にんにく、ごま、みそなどは、からだを温める食材。紅茶にスライスしょうがを加える、肉ならしょうが焼きやガーリックソテーに、あるいはねぎソースなどの香味野菜をたっぷり使った料理にするのも、手軽にとれておすすめ!
食事を抜いたり、1回の食事量を少なくしてしまうことにも注意を。食べて消化する行為で、エネルギーを作り出しからだを温めています。そのため食事量が減ると、夏でも血行が悪くなり、からだが冷えやすくなってしまうんです…。特に、体温の低い人は朝食を抜かないこと。
3食の中で、朝食は最も大きな熱を生みだします。体温を上げ代謝を良くすることで、疲れにくいからだを作りましょう。
夏のからだを元気にするのは、「1日1個の卵」!
手軽で、栄養的にも優等生の卵。着目すべきは、その「栄養密度」。栄養密度とは、同じカロリーの食品を食べたとき摂れる、栄養素の種類や量の違いをあらわすもの。より多くの栄養素の種類や量が摂れる食品 = 栄養密度が高いということ。
例えば、卵1個(約50g)とバナナ1本(約100g)のカロリーはどちらも80kcalくらい。
ですが、摂れる栄養価は大きく異なります。
卵には、たんぱく質・鉄・ビタミンA・ビタミンEなどが多いと同時に、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素がまんべんなく含まれています。つまり卵は、栄養密度の高い食品!
「コレステロールが多いから」と敬遠されがちな卵ですが、医師からの指示を受けていない限り、1日1個は摂取したいもの。生で、茹でて、焼いて…さまざまな調理や味付けで、しかも手軽に食べられる卵をぜひ朝食の1品に取り入れてみてください。
また、大豆や納豆も同じくらい栄養密度の高い食品。卵が苦手、控えているという人は、大豆製品を1日1皿とって、暑さに負けないからだ作りを!
からだにやさしい簡単レシピ
「卵とトマトのスープ」
トマトの酸味と卵のまろやかさが合わさった、夏の朝食にぴったりの美味しさ!
トマトはザク切りに、ニラは3~4cmの長さに切る。
鍋にごま油を熱してトマトを弱火で炒め、水とコンソメを加えて約10分煮る。
酒、塩、こしょうで味を調え、1. のにらと溶き卵を加えて仕上げる。